風林火山で徒然・・・

風林火山

 

こちら、戦国時代のファンの方ならこれが出てきた瞬間「御旗楯無も御照覧あれ!」などと言って盛り上がるんですが… あら、そんなことない。。

 

という人も、この言葉は知っていると思います。

 

こちら戦国時代の武田信玄が旗印として使っていたとされることばです。

 

辞書より
武田信玄の軍旗に書かれた「孫子」の句「疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し」の略。また、その軍旗の称。

 

ということですが、実は本当に書いていたかどうかは諸説ありましてよくわかっておりません。

 

しかしながら武田信玄は非常に孫子を読み込んでいたということですので、いずれにせよ知っていた可能性は非常に高いと思います。

 

こちら、実は省略されていまして『孫子』・軍争篇第七から引用したということです。

 

ちなみに全文は、
「故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆。」
(故に其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し)

とのことです。

 

これ、前文のほうがいまの社会に合っているように感じます

 

どういうことかと言いますと、
林のように静かにというのは行動
知られることは陰のようには情報戦


と捉えると、情報も出さない、アンダーグラウンドに進めること。

そして行動もひそかに行うと。

 

いまのご時世、SNSが流行りまくってどこで誰がどんな情報でそんな友人がいるかも明確にされてしまう世の中です。

 

これで「陰」のように知られずにコトを進めることは非常に難しいと思います。

でもこれが出来ると凄く価値がある行動につながると思います。

 

また同様が火と雷霆にも言えるのではないでしょうか?

火のように侵略というのを市場規模・マーケットシェア
動くことを雷霆というのを実際の行動

 

とするとビジネスにおいて競合よりも如何に早くマーケットシェアを取ってNO1になるか

 

同様にシェアを取るために迅速に実の行動をするというもの大事なんだと。

少しニュアンスが違うような気がしています。

 

いまの戦国時代、これはビジネスの世界なんだと思います。
そして、ベンチャーを「悪人」や「足軽対象」「地元豪族の親分」ぐらいだということだと思います。

 

そんな人間たちが大名と戦うのは如何に「ばれずに」「電撃的に」行動するかが非常に大事で、知らない間に大きくなっていて一気にとってしまう。

 

これを実行動と戦略で考えるとwikiに近い文章が載っていました。

 

実行動

ロシア陸軍は伝統的に奇襲を重視しており、作戦も奇襲を前提とした上で組み立てることが多い。日本では、桶狭間の戦いにおける織田信長軍のもの、一ノ谷の戦い源義経のそれが著名となっている(桶狭間については奇襲の意図は無かったという説もあるが、奇襲という認識が一般的である)。第二次世界大戦でドイツ陸軍が行った電撃戦も、伝統的な塹壕戦の概念を新構想と速度で打ち破ったものであり、広い意味での奇襲の1つと言える。

 

戦術的な奇襲
戦術的な奇襲は、小規模な部隊によって行われる戦闘行為である。作戦的な行動における陽動や伏兵などもこれに含まれる。
ベトナム戦争において、北ベトナム軍は積極的にゲリラ戦を行い戦力と士気を削いだ。また、第二次世界大戦でドイツ軍の北アフリカ戦線を指揮したエルヴィン・ロンメルは奇襲が巧みであり、しばしば「砂漠の狐」と称された。

 

・・・いまのビジネスでも役立つ示唆だと思います。

 

風林火山がより必要に、そしてより難しくなっている時代なんだと思います。
だからこそ、この言葉をもう一度見つめなおすとよいかもしれないですね。

 

また戦国大名はほかにも企業理念のような旗印を持っています。
例えば石田三成の「大一大万大吉」、徳川家康の「厭離穢土欣求浄土」など

 

これ一個一個調べて意味を調べても面白いかもしれませんね。