蘭奢待で徒然・・・

蘭奢待で徒然・・・
日本には香道という文化があります。
こちら香りを楽しむことを「聞く」と読みます。

 

こちらは足利義政の時代、時代でいうと銀閣寺が作られた時期にはじまり隆盛を極めたといわれています。

文化の先生とお話するとき「日本文化が広がったのはどの時代か」ということを話する際、この足利義政の時代は必ず出てきます。

 

なぜかというと、この足利義政さんが政治にあまり興味なく(というか悩まなければならないことが多すぎて、困りまくって精神的に参っていたのかもしれません)もっぱら文化をたしなむ方だったからかもしれません。

 

そのなかで花開いたのがこの香道ですが、その「聞く」のは簡単に言いますと特殊な木を燃やしてその香りを楽しむのですが「一番すばらしい」といわれているのが、この蘭奢待という木になります。

 

蘭奢待
らんじゃたい

正倉院中倉に伝世する香木。聖武(しょうむ)天皇によって蘭奢待と命名されたと伝わる。銘文中に東大寺の名が含まれるところから、別名東大寺、また黄熟香(おうじゅくこう)とも称する。名香六一種のうち第一の名香として、香道では奇宝とし、聞香(もんこう)では返し十度の作法を伝える。足利義政(あしかがよしまさ)、織田信長らが、この沈香(じんこう)を切り取った話は有名で、また正親町(おおぎまち)天皇は「聖代の余薫」と歌った。信長に下賜された小片は京都・泉涌(せんにゅう)寺と尾張一宮(おわりいちのみや)に寄進され、千利休(せんのりきゅう)も、この香の聞香者である。[猪熊兼勝]

 

聖武天皇から、、、海外の人にとっては途方も話です。
そもそもこの時代から残っているものって。
しかもずっと一番をキープし続けているというのは、本当にえげつないことだと思います。

 

芸能人だったら明石家さんまさんが数百年生きているような感じですね。。

また、この聞き方は「返し十度」の方法を用いて楽しむと・・・
どこを調べても出てきません。
これ、家元やごく少数の人しか聞き方を知っている人もいないようなもののようです。

 

また、これを持った人間は天下人や天皇などしか味わうことのできないものだとのことです。
さあ、どんな香りなんでしょうか。

 

でもきっとその香りを楽しむと数百年の時代を味わうことができるんでしょうね。
香りというと、私たちにもそれぞれの時代に味わった香りを思い出します。

例えば母校の香り、実家の香り、また彼女や付き合っていた人の香水の香りなど、、
うちの大学のゼミなんかだと「田んぼの香り」なんか思い出すかもしれません。

 

そういう香りは自分のその時にいた時代なども思い出すような気がして一気に中学やその当時の青春時代に戻る気がします。

またアロマテラピーの先生などは、それで性格調査やいまの状態などを見ることも出来るようです。
(*いちどやりましたが、なかなか当たっておりまして感動した覚えがあります。)

 

実は書道でもその字を書くことで性格などを見ることもできる(筆跡鑑定など)ようです。

まだまだ、私たちのあたまだけでなく「五感」もっと「第六感」をしっかり使うことで新しいものを生み出していくことができそうでワクワクしますね。