鬢付けで徒然・・・

鬢付けで徒然・・・

 

あ〜どすこいどすこい

 

相撲甚句の掛け声と共にこちらやってまいりました鬢付けでございます。
今日はお相撲さまや芸舞妓さんしか今は使っていない鬢付けでいってみたいと思います。

 

鬢付け
主に日本髪で、髪を固めたり乱れを防いだりするのに用いる固練りの油。木蝋(もくろう)・菜種油・香料などを練ってつくる。固油(かたあぶら)。

 

というものです。

 

もともとの起こりは、武士が髭(ひげ)を整えるために木蝋と松脂を溶かして練り合わせたものが使用されたことが起こりとされています。
一昔前のポマード(このことばさえ、いまの人には死語でしょうが・・・)か、現代のワックスのようなものですね。

 

これ、お相撲さんの鬢付けは香木が使われているようでなんともいい香りの理由はこれが理由のようです。

 

この相撲というもの、いまも昔も神事ということはご存知かもしれませんが詳しく知っておられますか?

 

こちらwikiさまより
元龜2年(725年)に諸国が凶作に見舞われ、聖武天皇伊勢神宮をはじめ21社に神明加護の祈願を行った。すると翌年は豊作になったため、諸社において相撲を奉納したという。

その後、神社における祭事においては、相撲、舞楽流鏑馬、競馬(くらべうま)などが行われるようになる。
これらの祭事は、天下泰平・子孫繁栄・五穀豊穣・大漁等を願うことも多く、そこでは、占いとしての意味も持つ場合もあり、二者のどちらが勝つかにより、五穀豊穣や豊漁を占う。

 

そのため、勝負の多くは1勝1敗で決着するようになっている。和歌山県愛媛県大三島の一人角力の神事を行っている神社では稲の霊と相撲し霊が勝つと豊作となるため常に負けるものなどもある。場合によっては、不作、不漁のおそれがある土地の力士に対しては、あえて勝ちを譲ることもある。

また、土中の邪気を払う意味の儀礼である四股は重視され、神事相撲の多くではこの所作が重要視されている。

 

これのうちの一つである上賀茂神社での烏丸相撲を見たことがあります。
非常に最初から最後まで厳かなんですが、途中の子供たちの相撲は非常にほほえましく神事のなかでも最初はこんなものだったのかなと思いました。

 

こちら、最後のところに五穀豊穣を願って神様に価値を譲る、もしくは一勝一敗でおわるようになっています。

 

こんなところにも日本の和の精神が大事にされているんでしょうね。
また、世界の神様と違って日本の神様は降りてきて人間と相撲を取るぐらい身近な存在だったんですね。

 

これ、また妖怪の時にも話しますが非常に自然(神)と人間が近い存在なんだと。
いまの世の中はどうでしょうか。
なかなか「神」を感じる瞬間やまさか相撲を取るようなところまでいかないですよね。

人ばかり相手にしている人は、特にもう少し身近に「神」や「先祖」を感じてみる機会を持つのもいいんではないでしょうかね。

 

そんなことを鬢付けを見てふと思いました。